〜起業の戦略〜
第8話 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 | ||
1.小企業の競争戦略 | ||
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あらすじ 三ツ木は入院し、太田は毎日のように見舞いへ行くが、太田は医師の徳川から三ツ木のガンが末期であると知らされ、ショックを受ける。一方、リトルバードも順調に来店客が増加し、棚上はるか(深浦加奈子)という女性をアルバイトとして雇うことになった。プランタンへ出店するためにリトルバードは金融機関から融資を受け、出店準備を進める。プランタン出店でリトルバードに破れたHANADAはプランタンと目と鼻の先の丸越デパートへ出店し、リトルバードとの対決姿勢を強める。三ツ木は手術前に太田へプロポーズをするが… A ドラマのポイント a. 新しいスタッフを雇用する際のポイントは? 小企業の場合、ある程度付加価値のあるサービスを提供できる即戦力が必要なため、多少時給が高くなっても経験者や十分なスキルを持ったスタッフを雇用した方が良い。また、リトルバードのようなこだわりを持った店の場合、店のコンセプトや価値観を理解し、共有し、表現できる人材が欲しい。 b. 三ツ木父子の関係を考えよう。 三ツ木父子は親子であり、経営のパートナーである。心理学的に見て父子は母親を巡るライバル関係と言われるが、息子は父親へ競争意識を持ちやすい。それが仕事関係にまで持ち込まれてしまうと、経営上の合理的な意思決定が行えず、企業へ影響を与えてしまうことになる。しかしながら、息子は父親へなんでも服従するような関係であると、父親が引退した後の息子による経営に対するリーダーシップに関して疑問が生じる。三ツ木父子は経営に関して比較的親子間の葛藤がないものの、父親がワンマンな性格のせいか、息子の考えを尊重せず、息子が苦労しているのかも知れない。 c. 永瀬と三ツ木、なぜ太田は三ツ木を好きになったのか? 三ツ木はしっかり自分のビジョンを持っているが、永瀬は太田のことしか見ていない(by野島)。女性は男が自分に関心を強く持っていないと不満だし、人間として夢やビジョンを持っていない男は物足りないのかな?三ツ木と太田はリゾートホテルという夢を共有し、プロジェクトを協働していく過程で互いを理解しあえた。 d. 好きでもない鴨下とSEXしてしまい、本命の太田に鴨下を大切にしろと言われる永瀬が君だったらどうする? e. ミツキリゾートホテルの外観から、ホテル事業としての将来性を考えよう。 ヨーロッパ調の外観を持った規模の小さめで、屋外施設も持たないシンプルなホテル。多分、内装もヨーロッパ調でコーディネートしているのであろう。こうしたホテルを好むのは、20代〜30代の独身女性やカップル。ターゲットとする顧客が好む、食事、エステ、スパ、プライベート感覚のサービスを提供する必要がある。函館はターゲット顧客を集客しやすい観光地だが、大沼は函館市内から車で30分以上かかるのがつらい。 |
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2.小企業の競争戦略 | ||
@ 経営資源から見た小企業の長所・短所 |
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3.人間関係と小企業 | ||
@ 小さな組織であると人間関係が組織の成果へ大きく影響する。 A 小企業の人材確保 a. 家族…もっとも信頼できるメンバーだが身内ゆえの甘えや、私生活と仕事が一緒になりやすい辛さがある b. 友人…気のあった友人同士で一致団結して頑張れるかもしれないが、友情と仕事が葛藤を生じさせることもある。 c. 会社の上司と部下…上司が部下を引き連れ独立するケースで、信頼関係が持続できれば比較的うまくいきやすい。 d. 求人誌等で募集…求めるスキルを持った人材を選べるメリットもあるが、十分な誘因がないと仕事へのコミットが不十分であったり、あっさり辞めるデメリットもある。 B 小企業を成功させる人間関係 a. 誰が最高権力(責任)者であるか明確にしておく。 b. 情報を積極的に共有するようにする。 c. 価値観を共有できるように、コミュニケーションを十分採る。 d. 仕事や金の面であいまいさを排除する。 |
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