〜変革のリーダーシップ〜
第4話 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 | ||
1.リーダーシップの危機 | ||
(1) あらすじ ベルエキップも少しは店としてまとまりを見せはじめたが、一流のギャルソンである千石からすればまだまだ従業員の働きぶりには不満で、どうしても注意が多くなってしまう。そんな千石を快く思わない従業員達が画策し、千石をミーティングの場で弾劾する。千石はそんな彼らの気持ちよりベルエキップ再建に意識がいっており、不満分子の従業員達をさらに苛立たせてしまう。そのため、従業員達はストライキという強硬手段に出るが、千石は自分一人でも店をあけると言い放ち、鼻白む従業員達。さて、この顛末はどうなる?(2) ドラマのポイント a. なぜ、仕事熱心な千石は皆から批判されたのだろうか? 千石はかってベルエキップの共同経営者であったものの、今は新参者で、公式な職位は平のギャルソン。いくらオーナーの原田が呼んだからといって、そんな男が公式的には上司の梶原や和田、直接には権限のない厨房の仕事へ口を挟むのだから、新参者への警戒感と相まって反発が生まれてもしまたがない。だから、千石の指摘や命令してきたことは一流のフレンチレストランにとって不可欠なことであっても、「新参者をのさばらせちゃいかん」、「しずかさんの料理にもいちゃもんをつけた」、「千石に店をいいようにされ、乗っ取られる」、「平のギャルソンなのに威張りすぎ」と非難される。従業員の多くは千石の実務能力を認めているものの、千石は公式な権限を持ったリーダーシップでないことと、新参者である男に仕切られて先輩の自分たちが軽視されているような気がして感情的に反発したのである。ただ、梶原は、千石が来たことで自分の存在意義が薄くなり、自分の地位が危なくなっているという少し違った感情を持っているようだ。また、水原は千石のことを昔から好きではなさそうな言い方をしている。 b. 千石の命令の仕方に何か問題はあったか? 和田が「千石さんは腰が低いけれど、やることは押しが強い」と言っていた。プロのギャルソンだる千石は、仕事上での指示なので言い方は丁寧だがビジネスライクで、しかも有無を言わせぬ雰囲気があったのであろう。従業員は千石は新参者なので、先輩たちにもっと敬意を払ってものを言え、とかおもっているかもしれない。ただ、仕事で重要なのは、その状況でもっとも的確な判断を下せ、明確な指示ができる人間が命令をすべきであるが、公式な権限を持っていない千石は命令ではなく、ベテランギャルソンとしての助言程度にしておけば良かったのかも知れない。 c. 店が2派に分かれた状況を見て、水原は何を考えたのだろうか? 店は千石派(原田)としずか派(梶原、和田、畠山、稲毛、佐々木、ディディビエ、大庭)に分かれた。いわば、経営陣(体制派)と労働者(反体制派)といった対立である。三条はしずかとは仲が悪いので、消極的な理由で千石派であろう。経営陣の一人である水原は千石派に自動的に入れられてしまっているが、千石を嫌いなこの男はこの騒動を千石の地位低下に利用と考えている。そのため、梶原らの考えに賛同し、反千石運動を陰から後押しした。反体制派は総支配人の水原の支持を取り付けているから、もし話がこじれてしまっても、水原が助け船を出してくれる可能性を残したことになる。でも、後で千石が厨房で悪戦苦闘をしている姿を見て、思わず手助けに行くところを見ると、水原は根の良い男なのかも知れない。 d. なぜ梶原は「千石が辞めるか、我々が辞めるか」などという過激なことを言ってしまったのか? cで述べたように、反体制派は体制派の水原の支持があったから、結構強気で行けた。ところが、千石は仕事の方に関心が行っているようで、そんな彼らの心情を理解していないのか、謝罪はしたものの事態を重く見ていなかったようである。そうなると、オーナーの原田に「あなたが言わないから千石さんが憎まれ役をやっているんじゃないですか」と言われ、カリカリきている梶原の怒りに火を注ぐ結果になった。自分の存在意義の確認を含めて梶原は、究極の選択を原田に突きつけることで、自分を含めた反体制派の優越性を示そうとしたのである。ただ、梶原以外の従業員は、ただ単に千石へお灸を据えたかっただけなので、梶原の言動は従業員にとって望ましくないものであり、梶原の勇み足だった。 f. なぜ千石は店を一人でも開店する、というできもしない選択肢を選んだのか? 千石さんも原田に、「つい悔しくて、無理を承知でやることにした」と告白している。そこには、第2話のオーダーミスや第3話でのリストラ騒動とは全く異なる、冷静さと戦略性を欠いた非合理的意思決定しか読みとれない。千石も原田に頼まれて、一生懸命店を一流に育てようと命令をしたのに、あんな言い方をされれば腹が立って当然。 g. 大庭が千石を擁護していたがなぜだろうか? 千石を除いてベルエキップで唯一のプロである大庭は、千石の指摘はもっともだと認識していたのであろう。いろいろなソムリエの賞を取っている大庭はプライドが高い男であるため、落ちぶれたフレンチレストランで働く自分には納得がいっていなかった。そこに、一流のギャルソンが一流の店へ変革しようとしていることに、ある種の期待感もあったのであろう。ところで、原田がワインを探しにワインクーラーへやって来たとき、「仲間を裏切ることになるから、これ以上教えるわけにいかないなー」と言いつつ、原田に教えていたのは、来店客に不満与えたくないという彼のプロ意識がそうさせたのであろう。また、今度ストライキがあったときのためにと言って、原田とのせきによるコミュニケーションを作っておくなんぞ、彼の律儀な性格が現れている。そんな面倒なもの作るのであったら、ストへ参加しなければいいのに、と言いたいが、律儀な彼は仲間を裏切ることもしたくないのだろう。 h. ストライキしている従業員は、なぜ店の様子が気になっているのであろうか? 嫌な千石が啖呵を切って、店を開いたので、単純に興味がある。しかしながら、そうした浮ついた気持ち以外に、すべての従業員は予想外に深刻な展開になってしまい、これで店の営業がうまくいかなかったら、責任を取らせられる心配をもある。また、彼らには多少のプロ意識があるのか、本来ならば自分たちが働いているはずの店の様子を気にし、畠山のように途中で「手伝った方がいいんじゃないですか?」という従業員も出てきている。 i. なぜ水原は厨房で「手伝う」と言わなかったのか?一方、千石は水原に「手伝って欲しい」と言わなかったのか? 水原は窮地の千石を助けることで、千石へのコンプレックスを和らげようという気持ちがあったのではないか。そのため、千石から「範朝さん、お願いです。手伝ってください」という言葉を待っていたのかも知れない。一方、水原が厨房にいることで、思慮深い千石ならば水原が手伝いに来たのを気づくはずである。ところが、千石は水原の役立たず振りを知っているからか、水原に声を掛けずに邪魔者扱いをしている。せっかく自分を助けてくれようという人間に対しては非情な対応である。ここに千石のリーダーとしての弱点、自分の関心のない人間に対しては冷淡で、相手の心情に対して配慮できない欠点が浮き彫りにされる。そういえば、オーダーミス騒動の時も、素人の原田が「何か手伝うことがないですか」と尋ねると、「オーナーは結構です」と言っていた。従業員はそんな千石の冷淡さをある程度察していて、反発しているところもあるのかもしれない。 j. なぜしずかはスト破りをして千石を手伝い始めたのか? 彼女の心は? 千石が従業員の仕事に厳しく、いろいろ命令していた理由が、「オーナーが私を拾ってくれ、チャンスをくれたこと」、「この店には先代オーナーの夢があり、尽くすだけの価値があること」という、ベルエキップを再建したいという私心のない想いが原動力になっていることを知り、彼女も共感できたからである。そして、「あなたには可能性がある」(千石)。「ない」(しずか)。「ある!」(千石)。「あんたはなーんにも分かっていない」(しずか)。「あなたはあなたのことしか知らない。私は100人のシェフを知っている」(千石)。このやりとりの中で、自信もなく、プロ意識の欠けたしずかが、千石の強い口調に説得されたのか、自分の可能性に賭けてみたいという気持ちに変わったからである。しずかのような気の強い女性は、強く言われると反発もするが、ある点を超えると逆に素直になるのかも知れない。そうなれば、千石との間に横たわっていたわだかまりはなくなり、現実に直面する危機に対処するシェフとしての意識しかなくなって、自ら調理を始めたのである。彼女の心変わりを考えると、対立している相手を説得する場合、初めは妥協などせずに、とことんぶつかり合うことも重要かも知れない、と思わせてくれる。 k. スト破りをしたしずかを見た従業員の心境は? 複雑な感情を持っている梶原を除いては、従業員たちは店の危機を救うために業務へ復帰したかったのだが、反体制派という非公式組織のリーダーしずかがYESと言わない限り、業務へ戻れない状況だった。そのしずかがスト破りをすれば、みな気兼ねなく業務へ戻れる。業務へ嬉々として復帰する従業員を見ると、ストで混乱を招いたとはいえ、原田が「みんないい人たちですね」とつぶやく心境も分かる。 l. 千石に懇願されて職場復帰する梶原と和田、二人の気持ちは? 原田が指摘するとおり、二人が業務に戻らないまま、営業を終えれば、二人の店における存在意義はなくなる。特に千石の出現によって、梶原の存在意義が薄れていただけに、ストを続ける彼にとっては店を辞めたくなる心境かも知れない。だけれど、「千石が辞めるか、我々が辞めるか」とまで啖呵を切っているだけに、自分から復帰させてくれとは言えない。そんな状況で、千石が謝罪して、「手伝ってください」と言えば、二人の面目も立ち、すんなりと他の従業員にとけ込める。スト破りという流れに乗り遅れたのではなく、最後までストをし続けたヒーローとしてだ。二人にとっては最良の結末だった。 m. 原田のリーダーとしての資質は? リーダーシップ論において(後の回で詳細に説明)、リーダーは職務を効率よく運営することに関心を持つ課業志向と、働く従業員との人間関係に関心を持つ人間志向を高度にバランスさせなくてはならない。千石は課業志向が強く、人間志向が弱いため、ストライキを招く一因を作ってしまった。一方、原田はフレンチレストランの経営に関しては実務能力は低いものの、前回のリストラ騒動では人員削減をせずにコスト削減をし、今回は梶原と和田をうまく職場復帰させた。いわば人間志向が強く、秀でたリーダーと言えよう。一人のリーダーが課業志向と人間志向を高度にバランスさせるのは難しいので、千石と原田のように、互いの弱点を補完しながらリーダーシップを発揮していくことは現実の組織においても見られることである。一人のリーダーがどちらかの志向が強すぎて、結果としてリーダーシップがうまく機能しなくなることが多い。 n. 今回の事件で組織はどう変わったか? 千石に反発していた従業員や水原は溜飲を下げる一方、ストで仕事をできない苦しみを経験し、仕事をする喜びと自分が店に必要な人間であるという自己満足を感じていた。こうした感情は仕事へのやる気を高めることになろう。一方、千石は今回の事件で、カリスマ性のあるギャルソンから一人ではなにもできない、みなと同じ人間であることを暴露されてしまった。このことをきっかけにして、千石一人が組織変革を推進していくことが難しくなった。しかし、従業員の仕事に対する意識が少し変化し、特にしずかがシェフに自分の自己実現欲求を重ね合わせるようになったことは、店の新たな展開が期待される。そのため、閉店後のストを行った従業員が千石の悪口を言っていた仲間には加わらなかったし、千石から誘われた水曜日の夜の料理の研究に承諾していた。雨降って地固まるといったところだ。ただ一人三条は除いて・・・ |
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2.組織設計の原則(by ファヨール) | ||
(1) 分業を行う→専門化と効率 仕事を細分化して、細分化した仕事を特定の人が専門的に行うことで、習熟度を高め、生産性を上げる。その細分化した仕事における独自のノウハウを獲得することで、付加価値を高められる。ベルエキップでは各自がシェフ、パティシエ、皿洗い、ソムリエ、ギャルソンといった特定の職務に専門化している。 (2) 命令の一元性と指揮の統一 権限を受容する側の混乱を避けるため、複数の上司から命令や指揮を受けない。ベルエキップでは、千石が梶原の頭越しに和田へいろいろ命令をするため、客室のトップである梶原の命令に従って良いのか、千石に従えばよいのか、和田は混乱気味である。 (3) 集権化 特定の権限を特定の人間や特定の部門へ集中し、権限行使の分業を行う。 (4) 統制の範囲→階層組織 オーナーの管理能力に限界があるため、厨房部門、バー部門、客室部門それぞれにリーダーをおいて、その部門の管理に関する権限を委譲している。 (5) 管理機能の要素 a 予測:活動計画の立案 b 組織:物的構造、社会的構造の構成 c 命令:従業員の機能化 d 調整:活動の結集、一元化、調和 e 統制:規準や命令 |
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3.命令系統と職能による組織形態 | ||
(1)組織形態=組織の職能分業と命令系統を表したもの (2)命令系統=権限の行使と受容関係 職能=仕事の内容 (3)垂直的分業と水平的分業 a. 垂直的分業・・・権限行使の範囲によって、オーナー、総支配人、客室支配人、客室主任、平のギャルソンというように階層的に分業する。 b. 水平的分業・・・職務の内容の相違によって、シェフ、ソムリエ、客室支配人といったように分業する。 (4)命令系統による組織形態=ライン・アンド・スタッフ組織 a. ライン=命令関係 b. スタッフ=助言関係 |
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4.ベルエキップの組織 | ||
(1) ベルエキップの公式組織における命令系統 a. 公式組織=組織で公式に正当性を認めた命令系統や組織形態で、参加者は組織目的達成のために経済合理性で行動する。 b. 命令(ライン)関係=命令を行使する権限を持った人と命令を受ける義務のある人のつながり c. 公式組織図の命令関係を見ると、店のみんなに命令をしている千石は実は下っ端。下っ端にあれこれ言われれば、梶原や和田はむかつく。 d. 公式組織図の組織形態を見ると千石はホール(食堂)部門に所属。あおのため、異なった職能(仕事の内容)である厨房部門に対して公式に命令する権限はない。だから、畠山もむかついた。 e. 千石に対する反発が強かったのは、公式に権限を与えられていない下っ端のギャルソンがあれこれ命令していたことも一因になっている。 f. 上図はライン組織という命令指揮系統の組織で、命令の一元性(部下は一人の上司からしか命令を受けない)に優れた組織であるが、ギャルソンが客の食事の様子を見てシェフの仕事へ指示を与えるといった職能部門を超えた専門性の活用に問題がある。 (2) ベルエキップの非公式組織における命令系統 a. 非公式組織=組織で公式に正当性を認めていない命令系統や組織形態。非公式組織に参加する人間は価値観や感情によって行動する。ベルエキップの各人の役割から考えれば、上図のような非公式組織図が描けるかも知れない。また、三条を除く従業員という非公式組織、原田、千石、三条という経営側の非公式組織も存在する。総支配人の水原は本来経営側の非公式組織のメンバーだが、千石を嫌って従業員側の非公式組織のメンバーでもある。このように非公式組織は公式組織の中に複数存在し、メンバーの重複などもある複雑な組織である。 b. 助言(スタッフ)関係=助言を行使する権限を持った人と助言を受ける義務のある人のつながり c. 非公式組織図を考えると、千石は原田の直属の部下で、総支配人の水原とは直接的関係にはなさそう。すなわち、ラインから外れたスタッフとして考えられる。千石は原田の補佐役として、店全体のオペレーションへの助言、原田への店の経営に関する助言をすると見られる。 d. 上図の位置づけであると、千石はスタッフなので、他の従業員へ命令することはできない。命令をするならば、水原の職位に入る必要がある。 e. 千石を公式に、経営補佐役として公式に権限と職位を与えれば、他の従業員は納得はしなくても千石からの命令もしくは助言に従ったと思われる。 f. 千石をスタッフとして位置づけた組織構造を変更すると、下図のようになり、これはライン&スタッフ組織と言える。ライン&スタッフ組織は命令の一元性を維持しながら、専門性を確保した現代の組織の基本的命令・助言系統を持った組織である。
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5.組織の形態 | ||
(1) 組織の仕事内容による水平的分業と権限関係による垂直的分業を図にしたもの。 (2) 職能部門制組織
b. 職能部門では異なった分野の製品に関わる特定職務をすべて扱うため、特定職務の権限が集中する。例えば、上図の営業部門ではすべての地域の営業を扱う。 c. 専門化を徹底できるものの、製品が多様化するとやりにくい。 (3) 事業部制組織 a. 事業部は関連した製品群を管理する独立採算の会社のような組織。事業部には生産から営業までの事業に必要な機能を一式持つ。 b. 事業部は利益責任を負う。利益の一定を本社へ還元し、残りを事業部内へ再投資が可能で、予算配分、人材配置、生産計画、営業計画を自己責任で行う。 c. 本社は個別製品に関する戦略は事業部門へ権限委譲をし、本社の役割は事業部間の経営資源の調整と全社的な経営を行う。 |
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6.リーダーシップの本質 | ||
(1) リーダーシップの機能 a. 組織の方向付けと新しい方向への変革→自らが率先して導く 一流のフレンチレストランにする b. 組織目標達成のための意思決定 新しい業務のやり方の導入 c. 組織メンバーの動機付け→メンバーの力を十分に引き出す 「あなたには可能性がある」、「あなたは自分のことしか知らない。私は百人のシェフを知っている」(千石がしずかに行った動機づけの言葉) d. 組織間および組織内の問題の解決や調整 赤字減らしのためのコスト削減、しずかと三条の女の争いを鎮める (2) 組織の中のリーダーと管理者 a. リーダー=(1)のa〜dを主に行う b. 管理者=(1)のb〜dを主に行う (3) リーダーシップの源泉 a. 権力・制度 オーナーや総支配人はその職務からリーダーシップを取る責務を負う b. 仕事の内容 顧客と接するギャルソンは料理を出すタイミングなどに関してリーダーシップを取る c. パーソナリティー しずかは皆からリーダーとして慕われている d. 成果 千石は新参者ながら実力があるため、千石のリーダーシップを大庭は受け入れている (4) リーダーシップが機能しない場合 a. リーダーシップの源泉が他のメンバーに認められない 「千石さんは下っ端のギャルソンです」(和田) b. リーダーシップのやり方が間違いで反発を買う 「千石さんは腰は低いけれど、やることは押しが強い」(和田) c. リーダーシップを行使したものの組織の目標が達成できないなど成果がでない 水原の経営手腕が悪いため、総支配人にもかかわらず厨房の連中は水原のリーダーシップを受け入れようとはしない。 (5) 良いリーダーとだめなリーダー 組織のリーダーは組織が生存していける目標やビジョンを構想し、それを実現していくために、組織メンバーを有効に活用しなくては鳴らない。それができるリーダーは良いリーダーである。悪いリーダーは組織を誤った方向に導いたり、組織メンバーを有効活用できないリーダーである。 |
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