第8回 事業計画の立て方
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第8話 「命がけの恋」 |
(1) あらすじ
ある日、真喜の父親、日高千吉はぎっくり腰で倒れた。真喜は仕事があるため、一人暮らしで何かと不自由な千吉の面倒を政子が見ることになった。千吉の看病をする政子は、失踪中の綾子の恋する相手が千吉だということに気づいてしまう。
一方、アーム引越しセンターにやくざの坂田(保坂尚輝)から引越の依頼が入る。引越の最中に、1年前に自分の前から突然消えた恋人の美和子を探しており、見つけたら始末すると言っているのを聞いた真喜と賢太郎はぞっとする。ところが、その後、偶然にもアーム引越しセンターは美和子の引越を請け負う。坂田の暴力から逃れ、今は幸せに暮らしている美和子を見た真喜は彼女をそっとしておこうと決める。しかし美和子の引越しのことを知った坂田は、彼女の住所を教えろと脅しをかけてくる。そして勇介が坂田の手に落ち・・・
(2) ドラマのポイント
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2. 事業計画の意味合い |
(1) 事業計画とは
a 自社の掲げる目標とビジョン、それらと自社の資金、能力、人材、アイディア、物的資産、情報といった現状のギャップを埋めて、目標とビジョンを達成するための計画。
b 自社の現状は、市場、競争相手、取引相手、経済、社会、政治といった外部環境から双方向的な影響を受ける。その外部環境の中から、自社の目標・ビジョンを達成する機会を発見し、リスクを減らす。
(2) 事業計画の必要性
a 自社の進むべき方向を示すのが目標・ビジョンであるが、それらを実現するための具体的方策を示すのが計画。
b 事業のアイディアを事業化する方法論を整理する。
c 起業に当たって準備を漏れなくするためのリスト
d 事業計画は経営者、従業員といった目標・ビジョンを達成する人間だけではなく、取引先、出資者といった外部の利害関係者に自社の経営を説明するときに使う。
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3. 事業計画の内容 |
(1) 事業計画に必要な6W2H
a Why…なぜ、この事業をやるのか?事業の使命や理念。
b What…製品やサービスの具体的内容。
c Where…狙う市場セグメント、ポジショニング、店舗の立地など。
d Whom…ターゲットとする顧客。
e How to…競争優位をどう構築するのか。
f When…どのようなスケジュールで事業を展開していくか。
g Who…誰がやるのか、人材や組むパートナー企業。
h How musch…製品やサービスの値付け、資金の計画、収支計画。
(2) 事業計画の主要項目
a 事業計画名・・・簡潔でわかりやすく、魅力的な名称。
b 事業内容・・・どんな市場や顧客に対して、どのような製品・サービスを、どのように提供していくかを端的に説明する。
c 市場環境・・・市場規模、市場の成長性、市場の特性、競争相手の評価などを各種データで分析し、説明する。
d 競争優位性・・・同業者、同業態、類似製品・サービス、同じターゲット顧客の異業者に対して、どのような独自性があって、競争優位性を導くか、どうやって競争優位を構築するかを説明する。
e 市場(マーケティング)戦略・・・計画している事業を、市場に認知をさせ、販売網を構築し、営業をする方法を説明する。
f 経営管理・・・仕入れ計画、開発生産計画、人員計画、販売計画などを説明する。
g リスクと解決策・・・事業実施で想定されるリスクや過大を抽出し、その影響を分析すると共に、対処方法や解決方法を説明する。
h 資金計画・・・詳細な収支予測に加え、資金繰り計画、資金調達方法、資金返済方法を説明する。
(3) 事業計画のチェックポイント
チェック1 実現可能な売上高や利益か?
チェック2 競争相手が出現したり、競争相手に模倣されないか?競争優位を保持する手段は?
チェック3 対象とする顧客を絞り込みすぎていないか? 一方、顧客が漠然としすぎていないか? 確実性の高い顧客を想定できるか?
チェック4 事業実施にあたっての資金とスタッフを確保できるか?
チェック5 流通や販売方法は実現可能か?
チェック6 特許、商標、著作権、法的規制を侵害していないか?
チェック7 事業計画が専門的になりすぎていないか?
チェック8 事業計画書が膨大になりすぎていないか? 説得力は十分か?
チェック9 メリハリをつけ、大切な箇所を重点的に書き込んでいるか?
チェック10 プレゼンテーション方法を意識しているか?
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