〜業界再編とM&A戦略〜
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1.M&A戦略 | ||
(1) あらすじ |
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2.M&A戦略 | ||
(1) M&A(Merger & Acquisition)戦略の種類 a. 合併(Merger) 複数の会社が株式交換によって統合され、1つになる。 例:三井銀行と住友銀行の合併(2000年4月) b. 買収(Acquisition) 買収する側の会社が被買収企業の株式を買い取り、吸収する。 例:パソナが長銀総研を買収 c. 営業譲渡 営業権(人材・店・資産・取引契約等)のみを部分的に買収する。 例:拓銀が北洋銀行へ営業譲渡 d. 持株方式統合 統合しようとする企業が共同出資で、子会社を管理する持株会社の性格を持つ親会社を設立する。合併とは異なり、統合される企業の自律性は維持され、統合は容易だが、反面、合併のメリットは薄れる。 例:みずほフィナンシャルグループ、UFJグループ (2) 経営資源と統合戦略 a. M&Aの戦略的位置づけ M&Aは全社的な幅広い競争優位を構築するために、外部の経営資源と自社の経営資源を統合する戦略である。 b. 戦略的提携 M&Aと比較して、容易に行える戦略的提携は、組織間戦略の中でも良く使用される。 (3) 合併の種類 a. 対等合併 互いの株式を等価交換して合併する。 b. 吸収合併 互いの株式を不等価交換し、吸収する側の会社が存続会社となって合併する。 (4) 合併の目的 a. 2つの企業を統合することで迅速に競争優位を構築する b. 収益性の悪い業界における競争の緩和 c. 経営破綻すると社会的に影響が大きい場合の救済 (5) 合併の方向性 a. 垂直統合・・・原材料を供給する取引先や自社の製品・サービス需要家を合併する b. 水平統合・・・同業他社を合併する (6) 買収のやり方 a. 全面買収 b. 部分買収 必要事業のみ買収したり、全面買収した後に不必要な事業を他社へ売却する。 (7) 買収の性質 a. 友好的買収・・・両者の合意によって買収する b. 敵対的買収・・・被買収企業が合意していなくても市場や株主から株式を買い集め買収する (8) 特殊な買収方法 a. LBO(Leveraged Buy Out)・・・被買収企業を担保にして資金調達して買収し、買収後に被買収企業の資産などを売却して返済する。 b. MBO(Management Buy Out)・・・経営陣が自社を株主から買収する。従業員が買収するEmployee Buy Outという方式もある。 |
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3.after mergerの経営 | ||
(1) M&A戦略のメリット |
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